釧短 音ゼミ・オペレッタの歩み4（2005年度）

2005年度の音楽ゼミ希望者は、なんとなんと16名になりました。
演目は童話「ブレーメンの音楽隊」に多少自分たちなりの解釈を加え、
「森の音楽隊　〜めざせブレーメン！〜」としました。
前年と同様に、挿入歌は一部オリジナル曲として作曲したものと、
既存の子どもの歌の中から、場面に雰囲気の合う曲を選んで
替え歌にしたものを使いました。

この年も、前年から開始した子どもの施設への巡回上演を目指して
準備・練習を重ねた結果、メンバーのモチベーションも上がって
良いレベルになってきました。そこで
「巡回上演にだけじゃなく、釧路市民文化会館での一般市民向け公演も
挑戦してみるか？」とメンバーたちに持ちかけると、全員一致で賛成が得られました。

言いだしてみたものの、文化会館公演となるとホールの使用料等が必要となる・・・
思いつき的に決定したため四苦八苦しながら費用を調達。
既に土・日が先約で埋まっているので平日の午後と夜の２回公演を設定しました。

【ストーリー】
飼い主に追い出されたり、食用にされそうになって逃げ出した
ロバ、イヌ、ネコ、ニワトリの４匹が主役。

楽器が得意で、いつもケースごと持ち歩いているイヌ君が、他の３匹に
「ブレーメンに行って演奏しよう」と誘い、ブレーメンに向かうのですが、
途中の森で夜を明かし、起きて気付くとイヌ君の大事な楽器が無い！

 

「無い無い、ぼくの楽器が無い！」
イヌ君は必死になって探しますが見つかりません。

そこに森の動物たちがゴミ拾いをしながら現れます。
４匹の事情を知った森の動物たちは「森の妖精たちならなんでも知っている」
とアドバイス。

みんなで妖精たちに尋ねると「イヌ君の楽器は泥棒たちが持って行ったわ」
と教えられて、４匹は泥棒たちの住みかに向かいます。

森の中の一軒家にたどり着くと、そこには3人の泥棒が。

 

窓からのぞくと、イヌ君の大事な楽器のケースが見えたので、
４匹はそれを取り戻す作戦を考えます。
４匹が重なって白い布をかぶると、巨大なオバケが出現。

それに驚いて泥棒たちは逃げ出します。

森の動物たちは、森で調達した物で楽器を作り、
イヌ君の楽器を取り戻した４匹と一緒に、楽しくアンサンブルをします。

一方、４匹に驚かされて逃げ出した泥棒３人組は、森から聞こえる
動物たちのアンサンブルに気付きます。
泥棒の子分２人は、楽しそうなアンサンブルを見て
「自分たちも仲間に入れてもらおう」と親分を説得しますが、
頑固な親分は、断固としてそれを拒みます。

子分たちは動物たちに謝るので、泥棒に対して機嫌が直らなかったイヌ君も、
最後にはそれを許します。

親分だけは「一人でも泥棒を続けていくんだ！」と我を張りますが、
みんなに説得され、音楽隊に誘われてとうとう仲間に入る、
と言うお話しでした。

 さてさて、これまでの幼稚園や児童センターなどへの巡演には、
高さ約2.3mの背景画を持って行っていました。
背景画には、ご覧の通り空も描かれていますね。

しかし設備の整った文化会館のホールでは、
舞台後方に白いホリゾント幕が張ってあり、
その手前上下からホリゾントライトを当てると色染めができる。
空をイメージしたバックも舞台後方一面に作れるわけですね。

それでなくても、間口5ｍの舞台に2.3ｍの背景画を置くと、
あまりにもこぢんまりしてしまう・・・。

そこで、巡演を終えると背景画を外し、文化会館公演までの２日間で
建物と空の境界線を切り、背景画を並べる新たな衝立も作ることになりました。
２つ上の写真の文化会館と、すぐ上のひぶな幼稚園へ巡演した際の写真を比べれば
それが分かるかと思います。

ちなみにひぶな幼稚園のホールは、まだ新しくなる前の建物です。

文化会館で最初の公演を行った、記念すべき年のお話しでした。

にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村

タグ：ブレーメンの音楽隊 子どものためのオペレッタ 釧路市民文化会館